○おすすめ小説~大学生、写真や好きとか~
2016年に入って10冊目して、満足度が高い小説に出会えました。
恋愛で悩む友達に読んでほしい本。写真が好きな人に読んでほしい本。
去年は年間で105冊。就活があってあまり読めなかった><。
ちなみに今月読んだものはこちら。
- 白岩玄著 :未婚30
- 狩野みき著 :自分で考える力の授業
- 万城目学著 :鹿男あをによし
- 奥田秀朗著 :家日和
- 三崎亜記著 :となりの町戦争
- 山田喜代美著:12の副人格を味方にして望む未来を創る
- 石田千著 :バスを待って
- 小路幸也著 :東京公園
振り返ってみてもバランスがいい感じ。中学生ぐらいから小説以外も読み始めたんやけどここ数年どんどん小説の割合が増えてきている。
高校3年~大学2年ぐらいまで「自己啓発本」に激はまりをした時期があったんやけどそれもおさまり今は小説がメインです。毒にも薬にもなるというのが実体験からでてきた自己啓発本への印象です。笑
さっき読み終わったのもあって、おすすめなのはコレ!
小路幸也さんの東京公園
好きってなんですか?がメインテーマの話。
あらすじはこちら。
写真家をめざす大学生の圭司は、公園で偶然に出会った男性から、奇妙な依頼を受ける―「妻の百合香を尾行して写真を撮ってほしい」。砧公園、世田谷公園、和田堀公園、井の頭公園…幼い娘を連れて、都内の公園をめぐる百合香を、カメラ越しに見つめる圭司は、いつしか彼女に惹かれていくが。憧れが恋へと成長する直前の、せつなくてもどかしい気持ちを、8つの公園を舞台に描いた、瑞々しい青春小説。
好きって何かを考えさせられる話。
つい最近、友達から恋愛相談を受けてその時に印象的だったのが「好きになってくれる人を好きになれたらいいのに」っていう言葉。月9でも聞いた気がするけどここ一カ月でよく耳にする。好きにもいろんな種類がある。告白されてから好きになった。一目ぼれ。試しに付き合ってみたら好きになった。とか...
この本では、新たな「好き」を各々の主人公が提示する。
例えば、主人公のお父さん。
誰かのために生きるっていう話。相手がいる話。お互いがその誰かを求めた結果成立した好き。それは恋とか愛なんて言葉じゃくくれない。(著作権もあるので少し言葉変えています。)
これを読んだ時に、自分がどう生きるかで精一杯なのに誰かのために生きるっていう発想がとても新鮮でした。この一文を読んだときは、じゃあ自分は結婚無理やんっ笑!と思った。でも物語の後半では誰かのために生きると自分のために生きるは相反するものでないことも書かれている。P203ページに注目です。
一方で主人公の友達のヒロはとっかえひっかえ女をベッドに連れ込む理由につい話したり。それぞれが自分の立場で好きについて話す。
好きなセリフ。
きっとこういう表現が青春の雰囲気を醸し出しているんだろうなと思う。
どれも中途半端。器用貧乏の人が良く使う表現やけどここでは
まだ途中なんだよな。それは常に歩いていないと、どこかに向かっていかないと使えない表現だ。
なんてかっこいい表現をしている。
東京の公園散策がしたい。
章ごとに舞台の公園が変わるんやけど、それぞれなにかしら特徴があって行きたくなった。SLとか。
大都市東京でもそれぞれが思い思いの考えを持ち、それを悩み迷いながら生きているんよなあということが再認識させられた小説。このごろわかってきたけど、自分は何か事件や急激な展開よりもこんなありふれた日常をかみしめるような世界観が好きらしい。^^
追記:映画化されているらしい!2011年。
ちよさく..